文書作成日:2017/08/05


 父と長男が交通事故で同時に死亡しました。父は、長男を受取人とする保険に加入していました。この場合、誰が保険金を受け取るのでしょうか?




 父と長男が交通事故で、同時に死亡しました。父は、長男を受取人とする保険に加入していました。この場合、誰が保険金を受け取るのでしょうか?




 今回のケースでは、保険金受取人として指定されていた長男(C)の相続人である、妻(E)、孫(F)、孫(G)の3人が受取人となり、それぞれ等分に1,000万円ずつ受け取ることになります。




 生命保険契約では、保険事故が発生する前であれば、指定していた保険金受取人が先に死亡した時には、別の受取人を再指定することができます。しかし、今回は、保険事故発生(父の死亡)と同時に受取人である長男も死亡しているため、再度指定することはできません。再指定をしないで被保険者が死亡した場合には、指定受取人であった方の相続人が保険金を受け取ることになります。

 では、生命保険の非課税財産の適用(相続税法第12条)は、どうなるのでしょうか?

 非課税財産の適用があるのは、契約者=被保険者である父(A)の相続人が取得した生命保険に限られています。

 父(A)と同時に死亡した長男(C)は、代襲相続により、(C)の子どもである(F)、(G)が相続人となります。

父(A)の相続人 ・・・ 母(B)、長女(D)、孫(F)、孫(G) 4人
生命保険の非課税財産の適用を受ける人 ・・・ 孫(F)、孫(G) 
*妻(E)は、父(A)の相続人ではないため、適用されません。

◆非課税限度額
 500万円 × 4人(法定相続人の人数 B、D、F、G) = 2,000万円
◆相続人となる受取人の保険金合計
 1,000万円(孫F分) + 1,000万円(孫G分) = 2,000万円
◆F、Gの非課税財産控除額
 2,000万円 × 1,000万円/(1,000万円+1,000万円) = 1,000万円
◆各人が受け取った生命保険金の相続税課税価格
 妻(E) ・・・ 1,000万円 − 0 = 1,000万円 (受け取った生命保険がそのまま課税価格になる)
 孫(F)、孫(G) ・・・ 1,000万円 − 1,000万円 = 0円


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